映画「カルテット」に見る老後精神


昨年、ドラマのカルテットが、ネットでカルト的ブームになりましたけど、

今回は映画の話。

カルテット!人生のオペラハウス


誰にでも平等に降り注ぐものがある。

誰にでも平等に降り注ぐものがある。
加齢だ。

何もしなくても人は、死ぬ。

努力し、成功し、愛し、愛され、惑い、間違いをおかし、すべてを失い、また幸せを感じたり感じなかったりしても、
そんなのまったくお構いなしに年齢というのは、人に降り注ぐ。

この映画はかつてはクラシック音楽界で栄華を極めた人たちが最終的に 舞い降りる場所、高級老人ホームでの一劇を演じている。
その老人ホームの経営難をガラコンサートをやろうやって救おうとする老人たちの悲喜こもごものドラマなのだが、それぞれ認知症脳梗塞 老人特有の頑固さなどいろんな問題を抱えながら、
それでも英国的なコメディセンスでかわいい老人たちの葛藤や喧嘩それから人のために何かして上げようとする 微笑ましさが、眩しい。

なかでも、ビリー・コノリー演じる 前頭葉に問題があるおじいさんがとっても可愛いエロ爺なのである。

言わずもがなマギースミスはとても素晴らしい。
それはもうここでは語る必要がないくらい素晴らしい。

でも脇を固める老人役の人たちも本当に素晴らしい人達が多いのだ。

英国は本当に演劇大国だと感じる。

他にも可愛い軽認知症おばあちゃんを演じるポーリーン・コノリー。

http://m.imdb.com/name/nm0172604/?ref_=m_tt_cl_i4

20rockで、かなりはっちゃけたお笑いを見せた
シェリダン・スミス。

http://m.imdb.com/name/nm0809956/?ref_=m_tt_cl_i6


そして誰をも置いていかない脚本。

すべてが素晴らしく、こんな老後なら逆に楽しみになってきてしまう。

人生のオペラハウスは、私の人生の一本になった。(いや実は何度も見てるんだけど)

とても沈んだときに見返すと良い

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